どうも、アーニャです。
先日、YouTubeを更新して「あとでブログに書く」とか言っといて放置しておりました。すみません!
今、音楽中学・音楽高校での定期試験の曲を練習し直すという企画をやっています。
試験は1年に2回。前期の終わりに1回、後期の終わりに1回でした。
曲の最後まで弾かせてもらえるときもあれば、時間の都合で途中で「チーンw」とベルが鳴ることもありました。
成績は5段階評価で、その成績によって学内の選抜の演奏会に出る人(大体2,3人?)が決まる仕組みでした。
当時からかなり年月が経ち、その間にも弾き方の見直しやあらゆる考え方も変わったので、今もう一度弾きたいなと思って今回勉強し直すことに。
試験曲については動画でも少し表示しましたが、「他の選択肢は何があったの?」という話を今回覚えている限りでます。
中学1年生
前期
モーツァルト/ピアノソナタ
K.283,K.284,K330,K.570のどれかの第1楽章
忘れもしない中学入学後最初の試験。
初対面の先生で、私はK.284を弾くように言われました。
「練習とは?」という感じで、何とか暗譜で弾けるようになったけれど、試験当日は焦りで走ってしまい、5段階中の2をとるという。
普通は3以上はとれるようなのである意味貴重な経験でした。
後期
ベートーヴェン/変奏曲
WoO.70,WoO77,WoO78 より1曲
私はWoO.78(イギリス国歌による7つの変奏曲)を選択。
先生の勧めというのもありましたが、先生と一緒に音源を聴いて選んだ記憶があります。
変奏曲という形式を初めて弾きましたが、テーマが色々な性格に変わっていくのが面白く、練習していて楽しかったです。
中学2年生
以下のどれか
J.S.バッハ/イタリア協奏曲より1楽章or3楽章
D.スカルラッティ/ソナタより2曲
これはスカルラッティを選びました。
スカルラッティも1曲は3つくらいの中から選ばないといけなかったきもする。
K.149とホロヴィッツの演奏で有名なK.87を弾きました。
K.149が指定だった気がする。
K.87は当時やっとシンフォニアを始めたレベルの自分には難しい4声の曲で、譜読みにヒィヒィ言っていましたが、時間はかかれど弾けるようになってよかった……。
試験では2曲ともフルで弾けた記憶が……出来は覚えていません。
後期
メンデルスゾーン/無言歌集より1曲
後期はロマン派。Op.19-5を選びました。
『胸騒ぎ』を選ぶ人がすごく多かった気がする。
ちなみにメンデルスゾーンの無言歌集で今一番好きなのは『デュエット』です。いいよね。
どうでも良すぎるけど、小学生の頃シューベルトとメンデルスゾーンがゴッチャになっていました。
多分2人ともメガネをかけているからだと思います。
中学3年生
エチュード1曲
+
カバレフスキー/ソナチネ1番 1楽章or3楽章
カバレフスキー/ソナチネ2番 1楽章or3楽章
エチュードとソナチネの1か3楽章。
カバレフスキーのソナチネなんて、このときに試験の課題になっていなかったら一生弾くことはなかっただろうなと思います。
1番も2番も結構好きです。
私はエチュードはモシュコフスキーのOp.72-13
カバレフスキーは2番の1楽章
を選択。
モシュコフスキーの13番は、当時「マイナーだね」と先生方から言われていました。
今でこそYouTubeにもたくさん演奏が上がっていますが、当時は1,2個くらいしかなかったと思います。
NMLにもモシュコフスキーのOp.72の音源は当時はなかったです。
10年で世の中って本当に変わるのね。
このときの試験では5をとって、ヴィレム・ブロンズ先生の公開レッスンを受けました。良い思い出。
後期
ベートーヴェン/ピアノソナタ11番までのどれか1楽章
(悲愴など抜かれているのアリ)
中学から高校はほぼエスカレーター式でしたが、この試験で高校に上がれるかどうかが一応決まっていた気がします。
まぁほとんどが上がれるんですけどね。
外部を受験する友人もいましたが、外部受験をしてしまうと落ちても戻ってこれない(外部からの受け直しもダメ)というもの。なんで。
このときは4番のソナタを選び、卒演に選ばれました。
随分ヤバいミスをした記憶があるのに選ばれたのは今思うと謎。
以下卒演の演奏です。
高校1年生
J.S.バッハ/フランス組曲 どれか
高校生になり、外部に行った友達や外部から入った友達がいて、中学とは違った雰囲気でした。
刺激しあえるピアノの友達にも出会えて、他の楽器の友達とも出会えて楽しかったですね。
中高とそうですが、このときに特に仲がよかった子とは今もたまに連絡を取り合っています。
フランス組曲は5番を選びました。
本当は6番を弾きたかったけれど、先生に「(1番有名な)5番はレパートリーで持っていた方がいい」と言われて5番にしました。
大人になってその意味がわかった気がしますね……コンサートでも使いやすい。
後期
ハイドン/ピアノソナタ
Hob.XVI.20,Hob.XVI.46, Hob.XVI.50, Hob.XVI.52
よりどれか1楽章
さて、なんでこの学校は1楽章しか試験で弾かせないんでしょうか。
私はHob.XVI.46を選びました。ハイドンのソナタの中でもすごく好き。
この頃から自分の奏法に悩み始め、それが音楽性でも迷いが出始めました。
このスランプを脱出するのに2年はかかりましたし、音楽面では一番辛い時期でしたね。
本番もうまくいかないことしかなかったけれど、このときにたくさん励ましてくれた友人には本当に感謝です。。。
高校2年生
前期
以下のどれか
ドビュッシー/ピアノのためにより『プレリュード』
ドビュッシー/版画より『塔』or『雨の庭』
ラヴェル/ソナチネ1,2楽章or2,3楽章
フォーレ/ヴァルスカプリス第1番
フランスものです。ちょっと記憶が抜け落ちている部分があるので、抜けがあるかも。
私はラヴェルのソナチネ1,2楽章にしたけれど、これバリバリ弾きにくいね。
親指折れそうだった。曲芸やんって。
繊細さと一種の正確さも必要だし、心折れたwww
実はフォーレを弾きたかったけど先生に却下された記憶が……(どうしても弾きたかったので、大学生になってから勉強しました)
後期
ショパン/バラード2番or3番
「まさかのバラードどっちか!?」
と、課題が出たときはざわざわした記憶。
バラード3番を選びましたが、実はすでに練習していて高校1年生の時点で何度か本番に出していた曲。
このときに初めて『長い期間同じ曲と向き合う』ということをしました。
バラード3番とは大学受験でも弾いたので(先生から「受験は長く弾いている曲の方がいい」と言われた)、2年くらい向き合っていた気がする……。
ずっと右肩上がりで良くなるわけでなく、迷いなどが出てきたりしてうまくいかなくなってしまい凹むことも多かったなぁ。
高校3年生
前期
J.S.バッハ/平均律より1曲
ショパン/エチュードより1曲
前期試験という体でしたが、内部受験にもかかわる試験だった気がします。
専門でやっていたら誰もが通る道。
私は平均律は1巻の3番、ショパンはOp.10-12を弾きました。
当時、アレクセイ・スルタノフにバリバリはまっていた時期だったので、革命を選んでガンガン飛ばして弾いて事故を何度も起こしましたね。
基礎がなっていなかったのですねぇ……。
ロシアピアニズムの奏法をしっかりと勉強し始めた(レッスンに通い始めた)のはこの試験が終わった後でした。
これまでの常識が見事に覆されましたね……!
後期
自由曲
高校時代はスクリャービンが大好きで、特に後期作品に惹かれていたので9番ソナタ「黒ミサ」を弾くことにしました。
やる気はあったので、譜読みと暗譜はスムーズにクリアできましたが、そこからが難しかった……。
ロシアピアニズムで通っていたレッスンでは、いわゆる奏法だけでなくて、音楽やピアノの向き合い方を精神的な面ですごく指摘されていました。奏法以前の話ですね。
初めて『演奏とは』『芸術とは』と考えたのはこのときが初めてだったし、本当に感謝しています(T_T)
このとき卒業演奏会に選ばれましたが、卒演では背伸びしてラヴェルの夜のガスパールより『スカルボ』を…1ヵ月ちょっとで…本番に出すという……なんてことをしたんだ君は……って感じだけど、それも良い経験。
終わりに
思ったより長くなってしまいました。
今こうやって見てみると、試験の課題曲が結構いいところ突いてるなぁと……。
練習の仕方や意識が当時から違っていたら、もっとたくさんのことを曲から吸収できたのではないか?と思います。
だから今やり直しているのですが。
以前勉強したことを勉強し直しつつ、新しい大曲にも取り組んでいきたいなと強く感じます。
YouTubeはGWも更新多数です!!!
緊急事態宣言で外出も難しくなってしまったGWが少しでも楽しくなるような動画もいくつか更新したいと思っております!
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それでは、アーニャでした!!!