【ピアノ】効率よく譜読みを進める方法は?【ショパン/ワルツ第2番】

ピアノ弾きアーニャです。

皆さま、譜読みってどうやってますか?

今回は、音大卒・モスクワ音楽院研究科2年修了
現在ピアノ以外のお仕事も時間を割いてやっている私が
どのようにピアノの譜読みを進めているか?を解説していこうと思います。

今回は、つい先日、譜読みから約2週間でコンサートで弾いた
ショパンのワルツ第2番を実際にどのように練習していたかを書いていきますね!

本題…の前に大切なこと

今回は、たまたま2週間で人に聴かせられるレベルまで持っていかなくてはいけませんでしたが、
本来はもちろん早く練習し始められる時は早い方がいいです!

人間は寝てる間に記憶が定着すると言われています。

だから、何回も寝て夜過ごした時間が多ければ多いほど
頭にも体にも定着して本番への安定性も高まります。

それだけではなく、
本番までの時間がたくさんある方が
曲を深く知る・対話することに
多く時間を費やせますよね。

ですから、難しいことを抜きにすると、
練習できる日数は多いほどたくさんの時間を有効に使えるので、
なるべく早くから練習できると良いのは確かです。

1日目(約15分):全体の流れをつかむ

今回は昔から何度も聴いたことがあり良く知っていた曲だったので
急に弾くところから入りましたが、

そうでない曲やもっと難解な曲の場合は
・ピアノで弾く前に譜面を見て理解する
・音源がある場合はいくつか音源を聴く

ということもやります。

この日にやっている練習は
流れをつかむためにインテンポに近い形で弾いて
難しいところは今は弾き飛ばしたりして
全体の感覚・枠組みをつかんでいます。

もちろんその先何日も弾き飛ばしたまま練習していくことは
もちろんよくないので注意!

最初にこの練習をやってから細部を詰めたりすることで
練習の進みが速くなると私は感じています。

例えばお弁当を作りのときに、
お弁当を作るときにお弁当箱の中におかずを詰めていくから
完成形が見えやすいし、綺麗に詰めやすいと思います。

箱という枠があるので、その中に詰めればいいからですよね。

しかし、もしもお弁当箱がなくて
「先におかずを並べてそれから最後にお弁当箱に入れるので
ちゃんとそのお弁当箱の形にお弁当箱がない状態で並べてください」って
言われたら……どうでしょうか?

・・・


ちょっとそれは難しいじゃないですか(笑)

そんな感覚と同じかなと思っています。

この練習をやることによって
自分にとって技術的に難しい箇所や
音楽的に特に難解な箇所もわかります。

また、最初から「ここはこうしたいな」みたいな
自分の考えとかも浮かびやすくなると思ってます。

因みに
練習する曲の音源は聴いたらダメ!」と
私も子どもの頃に言われたことがありましたが、
それは
・自分で譜面を見て考えずに感覚で
「音源がこうだから…」みたいな感じでそのままコピーしちゃう

など、というのがダメだと言われた理由だと思っています。

私の考えでは
ある程度楽譜から読み取る力や、自分で考える力がついたきたり、
自分軸で考えられるようになってきたら
譜読みの段階から色んな人の演奏を聴くのも良いと思っている派です。

こうやってプロのピアニストの音源を聴くことによって
新たな自分の引き出しも広がりますし、良いことだと感じます。

2日目(10分)譜面を見るだけ

練習時間がとにかく少ない(笑)

お仕事とピアノの兼ね合いみたいもあり、
練習時間が学生の頃に比べると短いことも多くなりました。

これはピアノ講師などピアノのお仕事をやっている方も
同じではないでしょうか……。

また、複数の曲を練習していると、
1曲だけに時間をとるわけにはいかないので
そこも難しいところだと思いますし、計画的にやりたいところです。

今回は譜面を見るだけの時間です。

これは音だけでなく、曲の構成も把握して
あと繰り返し出てくる箇所とかの相違点も見つけることで
覚えやすくしています。

また、1日目に全体の流れをつかんだときに
弾きにくかったところや読みにくかったところも
チェックしていますね。

読みにくい音はこの時点で覚えて、
技術的なところだと
・どうしたら上手くいきそうか
・どんな練習をしたら良さそうか
ということを考えたりしています。

3日目(約20分):特に難解な箇所

特に難しい箇所や覚えにくそうなところから
練習することに決めたので、そこを重点的にやっています。

例えば、
他の箇所がゼロ地点からのスタートだとすると
難解な箇所は
マイナス5などのちょっと低い位置からスタートするイメージなので
先に難しい箇所とかをゼロ地点に近いところまで引き上げる感覚です。

先に難しいところとかをある程度クリアしておくことで
あとが楽になってきます。

難しいところは身体の変な癖も付きやすいことが多いので、
最初から良い癖をつけていきたいところでもあります!

とても長い曲、すべてが弾きにくいような曲は
最初からやったり、好きなところからやったりと
ケースバイケースです。

それでも特に「あかんぞ」というところを
先に見つけてからやったりすることが多いんですね。

3日目のこの時点で練習している箇所は
最終的には
頭と体両方で理解してきているけど連動していない
という感覚になっています。

ですが、不思議なことに
1日寝かせる・一晩置かせる
頭と体がうまく繋がる感覚になっていくのです(私の場合)。

「昨日はうまくできなかったけど、1日置いたら一気に弾けるようになった」
という経験をされた方もいらっしゃると思いますが、
それを利用しています。

難しい箇所に限らず言えることですが、
譜読みの段階ってこんな感じなので
この段階では場合にもよりますが
私は1箇所に固執しすぎないように気を付けて練習しています。

だから弾きにくい・覚えにくいパッセージなどがあったら
「1日で絶対弾けるようになるぞ・覚えるぞ」
という感じで何度も何度もやることはそこまではしないです。

なんとなく理解してきたかなって思ったら次に進んでいます。

4日目(40分):全体理解

3日目に難解な箇所をマイナスからゼロ地点に引き上げられたので
再び全体を理解して練習しています。

このときに和音にして弾いたり、
バスとメロディだけ弾く、
各声部に細かく分解して弾いたりといった感じで
曲把握しています。

くらしき作陽大学のモスクワ音楽院特別演奏コース在学中、
モスクワ音楽院のとある先生には
まずはバスとメロディだけを弾いて譜読みしろ
ということを言われていました。

バスとメロディ、この2つはそれだけでも一応曲が成り立つくらい
音楽の中でも大切な要素です。

今回は2週間で本番でしたので、
先にインテンポで弾きながら考えたりしていますが
時間があるときはこの時点で
もっとじっくりと全体の要素とか音色のイメージなど
もっと時間をかけて深く聴いてひと通り考えています。

5日目(40分):ゆっくりと身体の使い方の理解

もちろんそれまでも身体の使い方とか考えたりはしていましたが、
今回の練習はより本格的にやっていました。

例えば手が浮いてしまいやすいパッセージとかを
ゆっくり乗せて確認したり、
跳躍がへたくそなところや動きがカクカクしているところ、
身体の感覚に違和感があるところなどを
何が原因かを分析して、改善したりしています。

6日目(20分):暗譜で弾いてみる

ある程度弾けるようになったので一旦楽譜なしで弾きました。

この段階で楽譜なしで弾くのは怖いかもしれません。

しかし、早い段階から暗譜で弾くことによって
理解していたと思っていたところがただ理解していたつもりになっていたり、
楽譜に書かれてあることもわかっていたと思ってたのに
「あれここどんなアーティキュレーションだったっけ?」というように、
とにかくまだ理解していないところを炙り出せます。

暗譜は音の並びを覚えればいいというものではありません。

譜読みの段階から音だけを覚えているわけではないですし、
音楽を理解するという事の中に
音の並びを理解するというのも入ってる感じですよね。

だから、ある程度弾けるようになったら一度暗譜で弾いています。

例えば、英単語を勉強していても
ただ何度も
Apple リンゴ
Animal 動物
と単語が書かれたものを見ていくよりも、

単語帳などで
「リンゴ…じゃあAppleか」というようにやっていく方が
定着がはやいのと同じイメージですね。

長く練習してから「楽譜なしで弾こう」となると
そのときにはもっと怖さが倍増していることもあります。

「楽譜がある」ことに脳が慣れてしまっているからかもしれません。

ですから、それよりも早い段階から
楽譜なしに慣れておくことで精神的負担も全然違いますし、
早い段階から理解していないところやできていないところを炙り出せるので
上達も早くなると私は実感しています。

終わりに

この段階まできたら、あとは音楽とより対話したり色々試してみたりと、
音楽をより深めたり視点を広げたりということをじっくりやるフェーズだと考えています。

「ただ音を出せればいい」「音の並びを覚えればいい」
というものではありません。

もちろん、時間をかけるだけで良いものができるとも限りません。

如何に良い練習がたくさんできるか、ですね!

響き、音楽や作曲家との対話も大切にしつつ、
楽しく練習していきましょうね!

それではまた更新します!

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