【ピアノ】身体の使い方について考えるキッカケになった1冊

紺色らいおんさんによる写真ACからの写真

はいどうも、モスクワ音楽院研究科修了のピアノ弾き・アーニャです。

実家の本棚を見ていたらとても懐かしい、是非紹介したい本を見つけました。
この本は、自分自身のピアノの弾き方(身体の使い方)について考えるキッカケになった、とても大事な本です!

からだで変わるピアノ

宇治田かおる先生の本『からだで変わるピアノ』

著者の宇治田先生は、英国王立音楽大学・大学院を修了されたあと、フィンランド中央音楽院にて研鑽を積まれました。フィンランドでの先生、ニキタ・ユジャニン先生の元で身体の使い方を学び直されたそう。後から知ったことなのですが、ユジャニン先生はロシア出身で、ペテルブルク音楽院を修了された他にもG.ネイガウスにも習ったことがあるそう。
この時からもうロシアとご縁があったのか……あたしゃ。

2011年に出版された本。
発売当時、本屋さんの音楽書籍コーナーを見るのが今以上に好きだった私は、この本を発見してなんだかビビッと来ました。

ピチピチの(?)高校1年生……音楽高校に入って半年くらい経っていた頃、私は自分の演奏について、特に技術面についてとても悩んでいました。

しっかり練習し始めたのは音楽中学校に入学してからだったし、チェルニーやらバッハもハノンも中学からやり始めたくらいには何も土台を積み上げていなかった状態だったんですね。

それでも何もしてなかった状態からはある程度までは頑張りで伸びるものです。

中1のときに恐らくビリだったピアノの成績は、中3では卒業演奏会に選抜されるまでに。
努力でなんとかなる!って良くも悪くも純粋に思っていた時期です。笑

【黒歴史⁉︎】Scriabin:Prelude Op.11-11,Etude:Op.42-5【音中卒業演奏会】
中学の卒業演奏会

↑は中学校の卒業演奏会(実は、あの大震災の日でした……)の演奏ですが、凄い弾きにくそうな弾き方。笑 これは肩凝るし弾いていてすぐ疲れるわ。

そんな弾き方をしていたら、やはり行き詰まるときがきます。

そんなときに宇治田先生のこの本に出会いました。

この本のおすすめポイント

目次
第1話 ラクに弾くために
第2話 いつも確認したいこと
第3話 自然な身体の使い方
第4話 テクニックは助け合い
第5話 弾けない原因を取り除く
第6話 音楽と向き合う
第7話 ピアノとの良い関係
第8話 練習の取り組み方

こんな感じの内容になっています。

書き方としては、筋肉の名前や関節の名前などで説明するのではなく、「感覚」とか「弾き心地」という感じで書かれています。
なので、とてもとっつきやすくて読みやすい!本をあまり読まない当時の私ですら読んで頭に入っていたのだから……。

ただ「こういう風に弾きます」という説明だけでなく、他の事柄に例えていたり、自身の感覚を丁寧にわかりやすい言葉で表現してくださっていたり、教師という経験からの視点もあり……という感じで良きです。

そんな感じでとにかくとっつきやすい、子供にも伝わるような表現で書かれているのもそうなのですが、著者自身のピアノや音楽への愛情、そして優しさが文章からもとても伝わってくるのです。
自分の演奏・テクニックに悩んでいる方にとって、身体にだけでなく、メンタル面にも良い影響を与える本になるはずです。

また、個々の筋肉の名前や働きは分かっていても、実際の感覚がイマイチ掴めない……という方にとっても、良いヒントになるのではないかな?と思います。理論的に説明されるよりも、感覚で説明された方がピンと来る方には合うはず。

私は理論的でも感覚的でも演奏系は飲み込みが遅い面倒な人ですが、この本を読んだ後に筋肉の働きとかを知ると多方面から理解が深まりまり、点と点が結ばれた感じがしました。そこまで何年もかかりましたが……(><)

その後

本を読んで、実際に宇治田先生に習ってみたい!と思い、アポをとり、結果2年間通っていました。(高校では高校外の先生につくのは原則禁止だったのでコッソリ習いに行っていましたが、時効です。笑)

文字ではやはり伝えられる範囲は限界がありますが、実際に習って体験してわかることが本当に多かったです。

長年のクセをとるのは本当に困難。その上私は謎に頑固なので、先生も私のレッスンには苦労されたと思います……(先生ゴメンナサイ)

上手くいかないことも多かったし、無駄な力みをとるのは大変すぎましたが、少しずつ少しずつ、弾くのが楽になりました。また、肩の凝りや前腕の伸筋の疲れやすさも軽減し、手を痛めることも知らぬ間になくなりました。

やっとスタート地点に立てたようなものですよ、今思えば。

その後は(別の)ロシアピアニズム人生がスタートしたわけですが、宇治田先生の元で学んでいなければどうなっていたことか……。恐ろしいので考えたくありませんが、宇治田先生のお陰で今も身体を壊さず演奏を続けられているのでとても感謝しています。

終わりに

ってことで、私の人生を変えた1冊の本を紹介いたしました。

自分の弾き方に悩みが……という方は、宇治田先生の本をよろしければお手にとってみてくださいね!

先生のチャンネルを見つけたので貼っておきます。良い時代だわ。

『アヴェ マリア』ピアノ: 宇治田かおる 作曲:カッチーニ / 編曲:吉松隆

コンサートホールでも一度先生の演奏を聴いたことがありますが、とても繊細な柔らかい響きで心地良かったです!

それでは良い夜を!おやすみなさい☆

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