ピアノ弾きアーニャです。
ここ数週間、寝る前に30分ほど本を読んでいます。
今の時代ネットで何でも情報を入れられる時代ですが、
やはり本から得る情報というのは例え知っていることであっても裏付けやその文章にたどり着くまでの過程というものがあり、より「なるほど」と思えたり感動したりしますね!
最近、ロンダ・バーンの「The Secret(ザ・シークレット)」をようやく読めました。
いわゆる「引き寄せの法則」の本で、宇宙とかスピリチュアル系なので、苦手な方は苦手だと思います(^^;)
ただ私は目に見えないものの話もワクワクするので、半分フィクションを読んでいるつもりで楽しく読みました。
私が「ザ・シークレット」の中で一番印象に残ったのはコチラ。
否定的なことに焦点を合わせることで、世界を救う事はできません。世界の否定的な出来事に焦点を合わせるとそれをもっと悪化させ、同時に自分の人生にも否定的なものを引き寄せてしまいます。
ロンダ・バーン『ザ・シークレット』(角川書店、2007、p.232)
人ってのは焦点が向いているものを意識する癖があります。
簡単に言うと「〇〇じゃないといいな」とか「〇〇にならないといいな」と思っていたら、その「〇〇」に焦点が合うので”〇〇を引き寄せる”ということです。
人間の潜在意識は否定語を理解できず、否定したかったものそのものをより意識してしまうそう。
『引き寄せ』『潜在意識』などと言うと、スピリチュアル系にあまり馴染みがない方は敬遠しそうですが、このことは普通に日常でも起こりうることでもあります。
小さい子にお母さんが水の入ったコップを運ばせるときに
「絶対落とさないでね!」
とお母さんが子どもにしっかり注意していたのに
結局コップを落としてしまう……
と言ったようなことにも通ずると思います。
大人だと経験も豊富なのでコップくらい「落とさないで!」と言われても
言われた方は落とさないで運べると思いますが、
子どもだと(私もそうでしたが)、「落とさないで!」と言われると
手に持っている「コップ」にまず意識がいき
「コップを落としたらどうしよう」とか「落とさずに運べるかな……」
という方向に次は意識がいってしまい、
結局”気を付けていたのに落とした”ってなるのではないでしょうか。
ピアノを弾いている方はピアノでも同じような経験があるのではないでしょうか?
「指に力を入れないで!」と先生に言われても、
超器用な人や慣れている人ならともかく、
「指に力を入れないってどうすりゃええのん?」と
逆に自然と力がさらに入って、弾いている生徒本人も困惑したり、
「間違えないで弾いて!」と言われたら
何故かいつも以上にミスが多くなったり……
もちろん、指に力を入れない方法をバッチリ習得していたり、間違えないで弾いて!と言われたときの心の対処などが出来ている方は、「指に力を入れないで!」「間違えないで弾いて!」と言われてもできてしまうでしょう……。
ですが……身に付いていなければ、これも
指に力を入れない→指・力
間違えないで弾いて→間違え・弾く
と意識が勝手に向く結果ではないでしょうか?
また、自分自身にも練習のときにやっているかもしれませんね。
否定的なものに焦点を合わせる、「〇〇しないで!」「〇〇じゃダメ!」と思うことで上手くいかなかったことが、あなたにもこれまでの人生でありませんでしたか?
・・・・
それならば、否定的なものに焦点を合わせるのではなく、「こんな風になればいいな」といったように少し見方を変えるとスムーズに事が運んで心も楽になることも多いのではないかと思います。
最初のコップの例で言うと、
「落とさないで!」ではなく、
「しっかり持って!」と
“しっかり持つこと”に意識を向けさせると落とす確率もグンと減るんだとか。
ええ、実際に育児ハックで言われていることです(私、子どもいないけど……)。
・・・・
「〇〇は反対!」「〇〇は嫌だ!」と言うことも大事なときはあるかもしれません。
けれど、いつもいつも言わなくても、思わなくてもいいものだと思います。
そんな嫌な気分を抱く”○○”にずっと意識が向いていたら、心もモヤモヤしたり嫌な気持ちになって幸せな気持ちとは程遠くなってしまいますもの。
・・・・
こんな風に考え方を変えるだけで色々上手くいくようになったり、気持ちが楽になることもあるんだなぁ、ということを知れるとそれだけで心も軽くなりますし、生きやすくなるかもしれません。
自分の心も守れますね!
長くなったので、今日はこの辺で。
また更新します!