ピアノ弾きアーニャです。
2022年9月23日(金)、三井住友しらかわホール(名古屋)にて、モシュコフスキのピアノ協奏曲を聴きに行っていました。
オーケストラはセントラル愛知交響楽団さま、ソリストは阪田知樹さま。
阪田さんの演奏は
特に私が高校生の頃(岡山行くまで)よくコンサートに伺って生で聴いておりました。
今よりもネットもそこまで普及していませんでしたが、
当時から珍しい曲をたくさん弾かれており、
曲も演奏も素晴らしく新しい世界を見せてくださっていました。
手が大きくてどんなパッセージも軽々と弾かれるので、
(努力の賜物なのはもちろんですが)、ずーっと羨ましかったです。笑
さて、そんな彼がモシュコフスキのピアノ協奏曲を演奏するだと!?
ということで、発売開始後即チケットを購入したら
2階席の前列ど真ん中を購入できたというね!ラッキー!!
・・・
モシュコフスキのピアノ協奏曲は私も想い出のある曲でもあります。
某ウイルスで音楽院が閉鎖する前の最後のレッスンでも持っていった曲もこれでした。
炎上しそうな話ですが、実は私、ピアノ協奏曲って基本的にそんなに好きではないんですよ。
ピアノやっていたら協奏曲って憧れる部類だとは思うのですが、
私は「ピアノ協奏曲聴くなら交響曲聴くわ」って人でした。
だから大学時代の卒業試験のコンチェルト課題もなかなか決まらず……(結局プロコフィエフの2番の1楽章弾きました)
しかし、モシュコフスキは初めて聴いたときから心を奪われまして。
「絶対これやる!!!」とモスクワでレッスンに持っていたら
先生は知らなかったけど「綺麗な曲だね!」と何度もおっしゃていました。
ピアノも技巧的で派手なパッセージも綺麗な部分もありますが、
オーケストラもとても充実している曲で、
ピアノとオーケストラの掛け合いも心地よく
すべての楽器が一体になっている印象があるから好きなのかなと思います。
・・・
そんな大好きで色々思い入れのある曲ですが、なかなか生で聴ける機会はない曲です。
一生に一度聴ければラッキーなのでは?と思っていたくらい。
と思っていたら今回生で聴ける機会がやってきて、
本当に阪田さんにもセントラル愛知の皆さまにもしらかわホールの方々にも
とにかく関わった方々全員に感謝です!
ソリストが阪田さんというところも私としてはポイントでした。
音符も要素もたくさん詰め込まれている曲なので、本当に弾く人を選ぶ曲だなと感じています。
(私、とっても大変でした……)
いくらソリストが大変でもオケは待ってくれないし()
けれど、阪田さんならば絶対に間違いなし!というか、
阪田さんだからこそ聴きたいと感じたこともあり
東京から名古屋まで向かうことにしました。
・・・
しらかわホールは初めてでしたが、約700席と思ったより小さくてびっくり。
(いや、私がよく調べずに勝手に2000席とか想像していただけですm(_ _)m)
音がダイレクトにまっすぐ届いてくる感じで
オーケストラは大きなホールでしか聴いたことがなかった私にとって新鮮でした。
特にプログラム後半のストラヴィンスキー『火の鳥(1945年版)』は全身で響きを受け止めていた感じ。
・・・
モシュコフスキは出だしから生演奏で感動して鳥肌。
この曲ってピアノの技巧的な面での煌びやかさに圧倒される印象が強かったのですが、
今回の演奏は優雅で優美で、この曲の「美しさ」がとてもとても際立っていて
それがとても好きでした。
2楽章のcon tutta forza,largamenteの部分は感情が高ぶるイメージがあるのですが、いい意味で遠くから見ている感じがしたのが印象的で新たな見方ができるようになったのが嬉しかったです。
1,2,4楽章は涙なしでは聴けないのですが、3楽章は私は楽しむところ!
ビート感が心地よすぎたし、終わりの盛り上がり最高🥺
4楽章が少し速いテンポで始まった気がしてビビりましたが、オケもピアノもそのビートに乗り続けていたので聴き心地抜群。
終盤に1楽章のテーマが戻ってくるところは生で聴くと本当に鳥肌立ちすぎて鳥になりました。
最後の約20小節でaccere.かけてバシッと終わったのも最高。
なんだこの語彙力なさすぎレポートは。
ソリストのアンコールはモシュコフスキ『スペイン奇想曲 Op.37』
いや、本当にモシュコフスキが合うなぁ……。
オーケストラのアンコールはモシュコフスキ『諸国から Op.23 イタリア』
とモシュコフスキにどっぷり浸った1日で幸せでした🥺✨
・・・
そんな幸せな気持ちで乗った新幹線は大雨の影響で……
浜松にて車中泊!!!
色んな意味で想い出に残ったコンサートでした(笑)
これは浜松駅の駅ピアノで弾いたうろ覚えモシュコフスキ。
また練習しよ~~!
それではまた更新します!!!